18日に胃がんで亡くなった、総合格闘家の山本“KID”徳郁さん(享年41)が生前、応じた未公開のインタビュー映像が、29日にインターネットテレビ局AbemaTVで放送された格闘ドキュメンタリー番組「格闘代理戦争3rdシーズン」でオンエアされた。
KIDさんは、その中で「日本人が強いって証明するのは、総合格闘技が手っ取り早いから。ちゃんとドップリ練習できる環境になれば、みんな絶対、勝てる。何人が来ようが関係ねぇ」と豪語。総合格闘技でも、オリンピック競技のように競技に集中できる環境作りが必要だと切に訴えた。
KIDさんは、格闘技界の次世代スターを誕生させるべくスタートした同番組で「MMA(総合格闘技)でもやってもらわないと!」とほえ、総合格闘技編となる「2ndシーズン」がスタートするきっかけを作った。そして主宰するジム「KRAZY BEE」の若手・辻本拳也を送り込んだが、辻本は決勝で秋山成勲が推薦したユン・チャンミンに1回に裸絞めで敗れた。
映像の中で、KIDさんは「日本人の選手も、今は格闘技で食べていける子が少ないけど、今、この企画だったり、民放でも始まった。そうなってくると、若い子が格闘技で食べていけるチャンスが増える」と、同番組をはじめとして、日本に格闘技の番組が少しずつ増え始めていることを歓迎した。
その上で「格闘技を仕事にしなければいけない。格闘家は格闘技が仕事だから。その環境にさせるのが日本のみんなで、見て応援してもらえれば。バイトしなくても格闘技だけやっていれば全然、世界でトップになれる」と、総合格闘技の厳しい現状の一方、世界と戦える才能はいることを示唆。「オリンピックだって、金メダルいっぱい取ってるでしょ? それは国が、ちゃんと面倒、見てくれているから。格闘技は、それがない。自分らでやるしか…。もっと日本も国民、みんながバックアップしてくれりゃ絶対負けねぇ。日本代表で、みんなタイマンしに海外に行ってるんだから、もっとみんなでバックアップして欲しい」と環境改善のための支援を訴えた。
映像の最後で、KIDさんは「そうしたら、もっと面白い選手が出てくるし、もっと日本人がトップにいってベルト巻いて、みんなが日本は強いなと思えるような時代が絶対、来るから」と熱く語った。

