【ラスベガス(米ネバダ州)16日(日本時間17日)=阿部健吾】ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が、メダリストの共演で輝きを放つ。指名挑戦者に同級3位ロブ・ブラント(米国)を迎える2度目の防衛戦は20日(日本時間21日)にゴングを待つ。この日はラスベガス市内の元3階級王者ホルヘ・リナレスのジムで2日連続の練習。同門の助けを借り「減量は予定通り。早く落ち過ぎないように注意するほどで、1日あればリミットに落とせる」と順調な最終調整を進めた。

ボクシングの聖地の中心部には、村田の試合が大画面の電光掲示板で告知されている。会場のパーク・シアターは新設会場で、レディー・ガガのコンサートなども行われる豪華な劇場だが、20日の興行も華々しい顔ぶれとなる。集うのはオリンピック(五輪)のメダリスト。12年ロンドン大会決勝で村田に敗れたファルカオ、フライ級銅メダルのコンラン、16年リオ大会からはライトウエルター級金メダルのガイブナザロフ、バンタム級銅メダルのニキーチンの出場が発表されている。

その中でメインを張る日本の至宝。「これからいろいろ行事が入ってくることで気持ちもより高まるかもしれませんが、いろいろな意味で頑張りたいと思います」と決意を新たにした。