王者デオンテイ・ワイルダー(33=米国)が引き分けで8度目の防衛となった。元3団体統一王者タイソン・フューリー(30英国)との無敗対決。
9回と最終12回に2度ダウンを奪ったが判定となり、採点結果は115-111でワイルダー、114-110でフューリー、113-113と三者三様の引き分けとなった。
初回からワイルダーがジャブから右の強打を打ち込む。フューリーはこれをかわしてパンチを空転させ、小刻みにパンチも返す。中盤まではこの展開でフューリーがペースを握った。9回にワイルダーが右の打ち下ろしに左でついにダウンを奪ったが、フューリーは立ち上がってしのいだ。
10回から再びフューリーのペースになったが、最終12回30秒過ぎに、ワイルダーの強打が爆発した。右ストレートを打ち込んで左フックも返し、豪快に2度目のダウンを奪った。大の字になったフューリーだったが、またも立ち上がると反撃を見せてゴングとなった。
両者は抱き合って互いに健闘をたたえたが、いずれも勝利を主張した。連勝が39で途切れたワイルダーは「2度ダウンを奪った。プレスをかけてパンチを打ち込んだ。ダメージも受けていない。勝ったのは私だ」。41戦でKO勝ちを逃したのは2試合目。「無理にKOしようと、力で押し切ろうとしすぎた」と振り返った。
フューリーも連勝は26でストップも「勝ったのはオレ。世界が見たはずだ」と叫んだ。ダウン以外はほぼ試合をコントロールに「タフなパンチャーだったが、おれはよけるのがうまいんだ。やりたいファイトができた」と自画自賛した。
無敗対決は決着がつかず、6月に2年7カ月ぶり再起ながら、フューリーを優位とする評価が多かったようだ。そこで再戦の話が一気に浮上した。ワイルダーも「再戦をやって、絶対に勝ってみせる。どこでやってもいい」と言えば、フューリーも「100%やってやる」と答えた。
ワイルダーは来年4月にも、WBAスーパー、IBF、WBOの3冠王者ジョシュア(英国)との4団体統一戦が見込まれていた。ワイルダーは「再戦はいつになるかは分からないが」と言った。統一か、決着か、ヘビー級戦線から目が離せない。


