世界主要3団体でスーパーフライ級世界ランク上位にいる石田匠(27=井岡)が強豪を3-0判定で退けた。戦績は27勝(15KO)1敗となった。

「いやあパンチむっちゃ強かったです。今までで1番かな。でも、焦らずできた。ああいう選手とやれて光栄です」。対戦相手のワルリト・パレナス(35=森岡)は15年12月に当時WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(現WBAバンタム級王者)に同級1位で挑戦(結果は2回KO負け)した実績を持つ。その強豪から2回に左ジャブ、右ストレートで2度のダウンを奪うなどしっかりポイントを重ねて退けた。

井岡ジムを“卒業”した元同僚、井岡一翔が大みそか、中国マカオで自分と同じスーパーフライ級(WBO)で世界4階級制覇に挑む。「一翔くんには、そりゃ絶対に勝ってほしいし、勝つでしょう。」とエールを送る一方、夢も語った。「ライバルじゃないけど、僕が違う団体でベルトとって、統一戦とかね。映画みたいで理想的じゃないですか? そりゃもちろん難しいけど、そうなったら、みんな泣きますよ」。夢物語かもしれない。それでも、まず自分が世界王座に就かないと何も始まらないことは、分かっている。