ボクシングWBC世界バンタム級5位井上拓真(23=大橋)が、世界初挑戦に向けた前日計量をパスした。

30日の同級暫定王座決定戦(東京・大田区総合体育館)に備え、29日に都内で開かれた前日計量に臨み、対戦相手の同級2位タサーナ・サラパット(25=タイ、リングネームはペッチ・CPフレッシュマート)とともにリミットの53・5キロでクリア。計量時のボクサーパンツはグリーンを着用。井上拓は「WBC(ベルト)の緑ですね」とのこだわりを明かした。

計量後、大橋秀行会長(53)が慶長年間に創業した老舗店から取り寄せた肉入りスッポンスープに卵黄を混ぜて口にした。

兄の3階級制覇王者井上尚弥(25=大橋)と同じルーティンで減量で疲労した肉体を回復させ「おいしかったです」と満足そうな笑みを浮かべた。井上拓は「(世界戦が)めちゃくちゃ楽しみです。やっぱり目の前に(WBC)ベルトがあるので。今まで以上にワクワクしますね。ここまですべて順調にきましたから」と気持ちの高ぶりをみせた。

2年前の16年11月、世界戦発表会見が開かれた夜の練習で右拳を負傷。右拳の手術を受け、世界戦は中止となった。その後、日本王者クラスのベテランとの試合も経て、WBC指名挑戦者決定戦も制してつかんだ世界挑戦のチャンス。兄に続く世界王座奪取へ、井上拓は「勝ちに徹することをしっかり頭にいれていきたい」と気持ちを引き締めた。昼食には雑炊、うどんを口にし、夕食には焼き肉店に足を運び、パワーを回復させる予定だという。