ボクシングWBO世界スーパーウエルター級3位井上岳志(28=ワールド)が、23日に米ヒューストン市内のジムで公開練習に臨んだ。26日に王者ハイメ・ムンギア(22=メキシコ)のV3戦で世界初挑戦する。

井上はシャドーを披露するにとどまったが、20日に現地到着後は現地のジムで最終調整してきた。前日までに会場となる1万8000人収容のトヨタセンターを視察、メディカルチェックも終えた。「時差ぼけもなくなり、いい仕上がりになった。戦う用意はできている」と準備は万全とした。

井上は173センチで身長差は10センチ差ある。フェイスオフでは見上げる格好になったが「昔から近い距離で戦ってきた。うまくかみ合うと思う。米国デビューができ、世界にも中継されることは光栄でうれしい。日本のファンの期待に応えたい」と意欲を示した。

ムンギアはリングに上がったが、体を動かすことはなく、写真撮影に応じただけだった。インタビューには「すばらしいショーを見せて防衛する。今年は4試合したい」と答えた。

セミではWBA世界フェザー級タイトルマッチで、王者ヘスス・ロハス(プエルトリコ)がツァン・シュー(中国)の挑戦を受ける。