自宅マンションで妻を殴ったとして、兵庫県警生田署は1日、暴行の疑いで神戸市中央区、プロレスラー金本浩二(本名・金日宇)容疑者(52)を現行犯逮捕した。署によると1日午後0時半ごろ、自宅で妻(25)の頭を殴った疑い。けがはなかったという。同容疑者は新日本プロレスに所属していた当時、「3代目タイガーマスク」として活動していた。

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真っすぐな男。新日本プロレス時代の金本容疑者の印象だ。自分の信念を曲げず、違うと思えば歯に衣(きぬ)着せぬ発言で、先輩や団体幹部でも批判した。

07年2月にジュニアヘビー級(100キロ未満)選手として初めてIWGPヘビー級王座に挑戦した際も、自分の階級と調整法にこだわり、増量するどころか78キロまで体重を落とした。直前の巡業では、前年にパートナーとしてG1タッグリーグに参戦した王者・棚橋への情を断つため、棚橋と同じバスには乗らず、会場設営スタッフのトラックに乗って別に移動する徹底ぶりだった。

自分の美学に反することには、周囲を斬りつけるような怒気をはらんだ関西弁でまくし立てた。囲み取材中でも離れないと危険なのではと思わせるほどの迫力だった。直情的な性格はプロレスラーとしての魅力になる半面、日常生活ではマイナスに出ることもあったのかもしれない。【04~07年プロレス担当・来田岳彦】