19日に千葉・幕張メッセでのボクシング・トリプル世界戦の予備検診が17日に都内で行われた。4階級制覇再挑戦のWBOスーパーフライ級2位井岡一翔(30=Reason大貴)は身長165・4センチ、リーチ169・2センチ。王座決定戦で対戦する同級1位アストン・パリクテ(28=フィリピン)より、それぞれ4・1センチ、6・3センチ劣った。

身長は8センチ差とされていた事前情報よりは差がなかった。井岡は「自分より大きいと思って準備をしてきた。背もリーチもパリクテよりある選手とスパーリングをやってきた手応えがある。細かい数字を気にすることはない」と、万全の長身対策を強調した。

胸囲は89・5センチでパリクテよりも5センチ大きかった。首回りは0・5センチ差の36・5センチだったが、いずれも17年のWBAフライ級王者時代より、1・1センチと3・1センチ大きくなった。「スーパーフライ級も3戦目で、フィジカルトレで積み上げてきた。やってきたことに充実している。プラスアルファで結果に出れば」。控えめに捉えたが、珍しく「成長期かな」と笑わせた。

決戦まで残るは2日だが「リップサービスでなく、過去最高に充実している」と笑みも見せた。前日計量を控えて「あと1キロ。最後を仕上げて。やってきたプランに、しっかりとした作戦として試合で出せれば、結果はついてくる」と、4階級制覇を期した。

一方のパリクテはサイズ差に「リーチの差で距離を長くとれる。身長の大きさとともにアドバンテージになる」とデータの優位性を再確認して歓迎した。「近い距離でも自信はある」とも話し、「KOでも判定でも勝つ自信がある」と自信たっぷりだった。