プロボクシングWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦の前日計量が18日、都内で行われ、日本バンタム級王者吉田実代(31=EBISU K's BOX)は300グラムアンダーの51・8キロ、相手のケーシー・モートン(35=米国)は、リミットの52・1キロでそれぞれクリアした。

シングルマザーである吉田は、4歳の長女実衣菜ちゃんを約1カ月間実家の鹿児島に預け、世界戦の調整に集中してきた。「ようやく会える。1カ月ちょっと待っていてくれた。リングで娘を抱っこするのが目標」と娘に勝利をささげるつもりだ。

数日前には、ママ格闘家の大先輩である総合格闘家山本美憂(44)から知人を通してビデオメッセージが届いた。「自分らしく頑張ってください、と言ってもらった」。憧れの人からの激励に勇気をもらった。また、今回は、多くの女子ボクサー仲間がスパーリングの相手を務めてくれた。「みんなが応援してくれている。チャンピオンにならないといけない理由が多すぎる」。覚悟を胸に念願のベルトを取りにいく。