15年ぶりにリング復帰する元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(54)のパンチ破壊力は450キロ以上!? 28日(日本時間29日)に米ロサンゼルスで元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.(51)とのエキシビション8回戦を控えるタイソンのパンチの破壊力について、スポーツドクターらが分析。グランドピアノで殴られるような破壊力であると証言した。

大手ブラジル紙グローボによると、スポーツトレーニングのドクターとなるイリネウ・ロツコ氏は「へビー級のボクサーは450キロに相当する衝撃で対戦相手の顔面を殴ることができる。これは公表された平均値だ」と解説。特にタイソンのパンチ力について「常にその数値をはるかに上回るだろう」と強調した。グランドピアノの総重量に相当する450キロ以上のパンチになるとの見通しを明かした。

両者合わせて計105歳となる対決には、ヘッドギアなしというルール。このパンチの破壊力を想定し、神経内科医のレナート・アンギンナ氏はタイソン、ロイ・ジョーンズJr.のリスクについて説明。同紙によると、同氏は「人間の脳は自然に老化するので重傷を負う可能性が高い。54歳と20歳で打撃を受けるリスクは違い、はるかに深刻だろう」と警告したと伝えた。

タイソン自らも「これまで以上に肉体的、精神的に良くなっている」と好調をキープしていると主張。ミットを担当するブラジル人トレーナー、ラファエル・コルデイロ氏も「54歳のタイソンのパンチには殺傷能力がある」とも明かしていた。