元K-1スーパーバンタム級王者武居由樹(24=大橋)が衝撃の「103秒殺」でボクシングデビュー戦を飾った。同じサウスポーの高井一憲(34=中日)との初陣に臨み、いきなり1回に右フックからの連打でダウンを奪取。立ち上がった高井に追い打ちの連打からの左フックを浴びせて2度目のダウンを奪い、1回1分43秒、レフェリーストップによるTKO勝利を収めた。

武居は「K-1からきた、大橋ジムの武居です。とりあえずデビュー戦はここから勝たないといけない。まずデビュー戦で勝ててよかった。最後のパンチは分からないです」と初々しい笑顔をみせた。K-1でプロ25戦を経験しており、K-1傘下のKrushで後楽園ホールでの試合も経験済み。競技は違うものの、昨年3月のK-1最大の祭典ケイズフェスタ3大会以来となるリングに「試合自体は1年ぶりでボクシングデビュー戦で後楽園ホールも久々で楽しめました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

3月1日からの一般販売のチケットは数十分で800枚近くが売り切れた。武居は「このコロナ禍でたくさんきてくれてうれしい。感謝の気持ちです。勝たなければいけないなと思いました。プレッシャーはありましたね。勝たなければいけない、みなさんの期待は感じましたが、力にできて良かったです」と入場時の胸中を明かした。

ボクシング界での目標はK-1王者時代と同じく、ボクシング世界王座の奪取となる。大橋秀行会長(56)も「素材としては2年以内に世界王者になれる。人を引きつけるスター性もある」と期待を寄せている。武居は「ボクシングにチャレンジにきた僕は挑戦者。こちらでも(世界)ベルト巻きたいし、ここでベルトを巻いたら歴史に残る選手になると思うので頑張りたい」と強い決意を示した。さらに東日本大震災から10年の3月11日にプロボクサーとしてデビューしたことに触れ「今日が3・11から10年で、きっと何かがあるのかなと思う。日本を背負えるようなボクサーになっていきたい」と強調していた。