KO-D無差別級選手権試合は、挑戦者の竹下幸之介(26)が、4度目の防衛を狙った秋山準(51)に勝利し、第77代新王者に輝いた。
終盤勝利が見えてきた竹下は、DDT初となる屋外マッチで、夜空に向かって雄たけびを上げ、気合を入れた。至近距離からの強烈な右膝蹴りを連発し、秋山をふらつかせると、チキンウイングフェイスロックで捕らえ「狙っていた」というギブアップを奪った。
三度目の正直だった。昨年スランプに陥り、秋山とのシングルマッチも11月の大田区大会、12月の後楽園大会と連敗していた。「いろいろあってこのリングに立つまで諦めかけていた。絶好調と言い聞かせてリングに上がったが、全然そんなことはなくて…」とリング上で目頭を押さえた。
それでも自信を失ったことで、自分のプロレスを再確認できたことが復活につながった。ベルト挑戦のチャンスをもらい「2つの負けはしっかり覚えている。倍返し以上にやり返したかった」と奮起。8カ月間の悔しさをすべてぶつけ、勝利をつかみ取った。敗れた秋山は「お互いに絶好調だったけど、若さで負けた」と肩を落とした。そして「チャンピオンシップに臨む時は、たとえ、骨が折れていても常に絶好調で行け!」と新王者にゲキを飛ばした。
次期挑戦者にはクリス・ブルックスが表明。「楽に勝てる相手ではない」と気を引き締めた。DDTのトップに立ち、自覚も芽生えた。「秋山さんから取ったベルト。必死に防衛して、今度は僕が秋山準を迎え撃つ」と高らかに宣言した。【松熊洋介】

