武藤敬司(58)が、メインイベントの6人タッグマッチで存在感を発揮した。

13日に横浜武道館で行われるGHCタッグ王座戦の前哨戦。ともに王座を目指す丸藤正道に田中将斗を加えたM's alliance組で、GHCタッグ王者の清宮海斗&マサ北宮に稲葉大樹を加えた正規軍と対戦した。

序盤から一進一退の攻防を繰り広げたが、終盤に「天才タッグ」の底力を示した。丸藤が清宮に低空ドロップキックを見舞うと、すかさず武藤がシャイニングウィザードでアシスト。20分ちょうど、一瞬の隙が生まれたところに、丸藤が技ありのオースイスープレックスを決め、3カウントを奪った。

バックステージにあらわれた武藤は、開口一番、試合を決めた相方を「さすが天才!」と興奮気味にねぎらった。「俺と丸藤が組めば天才と天才」とうなずき「タッグのタイトルマッチは1プラス1を4とか8にしなきゃ勝てない。でも俺たちは1プラス1が2でも勝てるな」と余裕の笑みを浮かべた。

デビュー37年を迎えても、貪欲にベルトを目指す。今年2月に初のGHCヘビー級王者に輝き、ノアに加入。2度の防衛を果たすも、6月に丸藤に奪われた。今度はその相手と、手にしたことのないベルトを狙う。「プロレスの原点はタッグの試合。それが他のスポーツにない醍醐味。あいつらは(王者組)はそういう意識が薄い」。13日、初防衛を目指す若きスターに、身をもってタッグの教えを叩き込むつもりだ。【勝部晃多】