プロボクシング元東洋太平洋スーパーバンタム級王者勅使河原弘晶(31=三迫)が現役引退すると30日、所属ジムより発表された。
昨年12月、米カーソンでIBF世界同級挑戦者決定戦に臨んでいたが、対戦相手の元WBO世界バンタム級王者マーロン・タパレス(フィリピン)に2回KO負けを喫していた。三迫ジムによると、タパレス戦敗退後、今後の進退について話し合い、本人の引退の意思を尊重したという。
勅使河原は元WBA、WBC世界スーパーウエルター級王者輪島功一氏(79)の指導を受け、11年7月、輪島功一スポーツジムからプロデビュー。17年10月、WBOアジア・パシフィック・バンタム級王座を獲得。18年10月には東洋太平洋スーパーバンタム級王座も奪取し、20年8月には輪島氏が所属していた三迫ジムに移籍し、世界挑戦のチャンスを待っていた。
なお三迫ジムを通じた勅使河原のコメントは次の通り。
「この度私、勅使河原弘晶はボクシングを引退する事に決めました。2021年12月の敗戦まで自分自身を何も疑わずに信じ続け、世界チャンピオンになるために生活の全てをボクシングに捧げてきました。そして、世界チャンピオンになるために決めていた事が一つありました。『後一敗したらそこで潔く辞める』これは自分を追い込むためのメンタルのルールでした。 これを決めていたことで『負けたら人生の全てを失う』という圧倒的な緊張感が生まれてキツい練習も耐えられ24時間ボクサーでいられました。勿論負ける気でリングに上ったことなど一度もありませんが、今回の敗戦でボクシングに賭ける全ての力を出し切ってしまい後には何も残っていませんでした。『これで終わりなんだ』と、自然にそう思いました。
ボクシングは大好きです。負けて悔しくない訳ありません。けど、自分は手を抜かずやり切ったという満足感があります。これからは、ボクシングを通して培った力で、社会に貢献できるように日々自分自身を鍛錬していきます。非行から立ち直るきっかけをくれた人生の恩人、輪島功一会長、チャンスを作ってくださった三迫貴志会長には感謝しかありません。
そして僕の事を応援して下さった沢山のファンの皆様、サポートして下さった方々の応援があったからこそ、今までボクシングを続けてくることができました。
僕は、みんなが大好きです。
本当に本当にありがとうございました。
勅使河原弘晶」

