N-1初優勝を狙う清宮海斗(26)が、来春まででの引退を表明している武藤敬司直伝の「武藤殺法」でブロック突破を果たした。
メインイベントとなったAブロック最終戦で、ここまで勝ち点で同点に並んでいた新日本プロレスの小島聡と対戦。直接対決の成績から既に脱落が決定していた相手だが、強力なラリアットはこの日も健在だった。試合中盤には場外へ突き落とされるなど、ダメージを負った。
それでも、足4の字で捕らえてリズムを整えると、ドラゴンスクリューやシャイニング・ウィザード3連発など、武藤の弟子となる小島に次々と「武藤殺法」を披露。最後は17分6秒、とどめのシャイニング・ウィザードを突き刺し、3カウントを奪った。
来月3日の優勝決定戦進出を決め、「ここまで来たらもう頂上に行くのは俺しかいないでしょ」と勝ち誇った。
先月16日の東京・日本武道館大会で、清宮は武藤との直接対決で初めてその厚い壁を超えた。それまでも度々使用していた「武藤殺法」だったが、この時初めて、憧れの男から「俺に勝ったご褒美として必殺技を譲るよ」と公認された。
「技を直接譲ってもらえる何てことは普通はないこと」と目を輝かせ、リーグ中には直々に指導を受けた清宮。プロレスリングマスターの思いを力に変え、中嶋や船木ら強豪ひしめくブロックを勝ち上がった。
6日後には、Aブロックを勝ち上がった鈴木秀樹と、N-1初優勝をかけて戦う。シングル初対戦の相手で「本当に怖い存在」と警戒感を示しながらも、「今は優勝しか見ていない」と言い切った。今の清宮には、心強い味方がいる。

