WBC、WBO世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(30)のスパーリング相手を務めるホープ山川健太(19=ともに大橋)がフェザー級で決勝進出を決めた。橋場大樹(23=宮田)とと拳を交え、2度のダウンを奪って3回2分13秒、TKO勝ちを収めた。

山川は「相手はサウスポーでやりにくいスタイル。下(半身)を意識させて2回まで焦らずいこう」と積極的にボディージャブを打ち込むと、2回終了間際に右ストレートでダウンを奪った。続く3回にはセコンドの助言も頭に入れ、プレッシャーをかけると再び右ストレートでダウンを追加。さらにラッシュを仕掛けたところで相手陣営からのタオルによる棄権の申し出でTKO撃破となった。

鮮やかな2度のダウン奪取だったものの「最初のダウンのパンチはたまたま。3回にプレスをかけて途中でテンポを変えたら当てられました。勝ててほっとしています」と謙虚な姿勢を貫いた。

昨年4月のプロ転向後、テクニックの高さを井上から認められ、同6月のノニト・ドネア(フィリピン)戦で1度、同12月のポール・バトラー(英国)戦ではギリギリまで練習パートナーに指名された。今年7月のスティーブン・フトン(米国)戦前もスパーリング相手を務めた。

宮崎・日章学園高で全国高校総体優勝の実績を持つ。「尚弥さんとは力の差、技術の差などすべてが明白。いかに食らいつけるかとメンタル面でも勉強になっている。尚弥さんとスパーリングしているので、ここ(新人王)で負けられない。1つ1つ(白星を)取りにいきたい」と口にした。11月3日の決勝の相手は牧田健之介(22=RK蒲田)となる。「やることはいつも通りの練習になりますが、次の試合に向けて来週から動きたい」と約1カ月半後を見据えていた。