プロ13戦13勝(9KO)の記録をひっさげ、シュートボクシング(SB)から鳴り物入りで本格参戦してきたSB日本スーパーバンタム級王者・山田虎矢太(21=シーザージム)を、左拳のけがで1年以上試合から遠ざかっていた大森隆之介(24=EX ARES)がまさかの右バックブローで1R・KOした。

圧倒的不利という予想の中、大森が山田を圧倒した。序盤から右ストレートを何度も当て、山田をぐらつかせた。そして1R残り46秒、衝撃のバックブローで山田をマットにはわせた。

大森は会見で「最高です、ほんまに最高です!」と満面の笑みを浮かべた。左手中指の中手骨を骨折しながら競技を続け、負傷部分が偽関節(骨が癒合せず、関節のように動く状態)になってしまったという。

22年12月の加藤有吾戦以来リングから遠ざかり、一時は引退して就職することも考えた。だが「僕はまだ格闘技で何も伝えきれてない。まだやめられへん」と大好きな戦いの舞台へ舞い戻ってきた。

20日のK-1ワールドMAXでは同門の先輩でRISEフェザー級王者の門口佳佑が、K-1同級王者・軍司泰斗と戦う。大森は「これ以上ないバトンじゃないですか。でも僕がどうであっても佳くんは勝つし、僕が同じような日にちに試合じゃなくても、チャンピオンは1人で追い込める人なんですよ。僕はそうじゃなくて、横で『追い込みはじめよ』って言ったのも佳くんなんで。僕が逆に引き上げてもらった感覚」と門口への感謝の言葉も口にしていた。