元IBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(36=帝拳)が約13カ月ぶりのリングでKO勝利を飾ったフィリピン同級7位アラン・アルベルカ(27=フィリピン)との132ポンド(約59・87キロ)契約体重8回戦に臨み、4回1分4秒、KO勝ちを収めた。1回の開始20秒あたりで「抜けるような」(尾川)ワンツーでダウンを奪取。3回に左ボディーでダウンを追加し、続く4回、最後は右ボディーで仕留め「ボディーも手応えあった。しっかり右ボディーも入った。練習したパンチなので納得ですね」と自ら及第点を出した。

昨年9月、マービン・エスクエルド(フィリピン)に判定勝ちして以来のリングでテーマに掲げていたKO勝利を挙げた尾川は「本当に今日はすごく緊張したので集中してやりました。これまで緊張しなさすぎて集中が足りなかったかもしれないので。しっかり足も沈んでよかった。いつものスピーディーでなかったかもしれないが、ああいうボクシングものある。手数などまだいろいろあるのは分かっているが、試合でどんどんやって違う尾川を出したい」とうなずいた。

22年6月、英カーディフでジョー・コルディナ(英国)に2回KO負け喫してIBF世界スーパーフェザー級王座から陥落。同年8月に右肩を手術し、再起を決めた。これで3連勝。現在、世界ランキングではWBO7位、WBC12位に入っている。来年2月に37歳となる尾川は「この1年、苦しかったですけど、自分も成長できた。最年長の世界王者を目指して。できないことはないと思う。もう運に流れにまかせて、やるべきことやって目指すだけ。南米でもアフリカでもどこでもいくのでラストチャンスでどんな形でも世界を取りたい」と強調。世界王座返り咲きで、長谷川穗積の保持する35歳9カ月という国内最年長王座獲得の更新を目指す意気込みを示していた。