メインイベント(第7試合)でIWGP世界ヘビー級王座戦60分一本勝負が行われ、王者後藤洋央紀(45)が20分16秒、自ら指名した挑戦者棚橋弘至(48)をGTR(ファイナル・カットの体勢で相手の首にラリアットを打ち込んだ後、自らの右膝に相手の首筋から背中を打ち付ける技)で仕留めて初防衛を果たした。

壮絶な死闘となった。棚橋が王者を相手に意地を見せた。おきて破りの牛殺しを見舞い、テキサスクローバーホールドで後藤をタップ寸前に追い込んだ。スリング・ブレイドを連発し、何度も仕掛けたドラゴンスクリューで後藤の足を痛めつけた。

それでもハイフライアタック、ハイフライフローと続けたところで後藤がこれを回避。エルボー合戦から後藤がへッドバットを連発し、棚橋の反撃にあいながらもGTW、昇天・改と大技を繰り出した。最後は左キックからGTRを決めて勝利した。

試合後、後藤は「棚橋さん、あなたがいなかったら俺はもうちょっと早くこのベルトを巻けたかもしれない。そんなことを思ったりもしましたが、棚橋さん、あなたがいなければ今の俺はありません。残り少ない現役生活、最後の最後まで輝き続けてくださいありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

すると棚橋は「ひと言だけ。後藤! 頼んだぞ!」と叫び、続けて「今日を機に本隊とCHAOS(ケイオス)の関係性、変わるんじゃないか。本隊選手、CHAOS選手、リングに上がってください」と本隊とCHAOSの選手を呼び出し「後藤、新日本プロレスをもっともっと高みに導いて行ってくれ」と期待を込めて話した。

その言葉を受け、後藤は「棚橋さん、安心してください。新日本プロレスはこの俺が引っ張っていきます」と宣言。さらに「永田さん、永田さんもリングに上がってください。約束通り、次、このベルトをかけて戦いましょう」と、すでに挑戦を表明していた永田裕志と次の防衛戦で戦うと明言した。永田も「後藤、素晴らしい試合だったよ。だからこそ挑戦しがいがあるもんだよ。やるぞ!」と意気込んだ。

そして最後は「後藤革命はまだ始まったばかりだ。53年目も新日本プロレスについてこい!」と後藤が叫ぶと、本隊とCHAOSの選手たちががっちりと握手した。【千葉修宏】