小結嘉風(35=尾車)が33年ぶりの快挙を逃した。横綱日馬富士に押し出しで黒星。勝てば関脇以下の力士では、84年春場所の大乃国以来となる1場所3横綱撃破を達成したが、届かなかった。それでも「こういう日もあります」と淡々としていた。

 それよりも興味を向けたのは、横綱稀勢の里対小結御嶽海戦。巡業中に御嶽海からアドバイスを求められたため、仕方なく? 横綱の差し手である「左」を殺すことを徹底するよう、助言した。しかし、生かすことなく敗れた姿に「ダメなんです。稀勢の里関に左手首、左指を入れさせては。左を差したら抜群の安定感がある横綱。右から徹底的に、その左を殺さないと。そんじょそこらのお相撲さんが右の前みつ(まわし)を取りに行ったら絶対にダメ。(稀勢の里の)左と(自分の)右でけんかしたら、絶対に勝てない」と熱のこもった解説を披露した。

 その上で稀勢の里について「土俵の上で相撲勘を取り戻している。すごい。自分も初日じゃなかったら、負けていますよ」と脱帽していた。