大相撲の平幕の貴ノ岩への暴力行為が発覚した横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が29日、宿舎を構える福岡・太宰府市の太宰府天満宮境内で、引退会見を行った。

 この日、日本相撲協会に引退届を提出。会見には、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も同席した。日馬富士と伊勢ケ浜親方の一問一答は以下の通り。

 -引退を決めて今の心境は

 日馬富士 本当に国民の皆様に世間を騒がせて、相撲協会、支えてくれたいろいろな方々に、大変迷惑かけて大変申し訳ないと。

 -引退を決めるまでどのようなことを考えたか

 日馬富士 このことがマスコミのみなさんに知られて親方と話して、大きくなっていますから横綱として、横綱の責任としてと伝えました

 -どんな話をしたか

 伊勢ケ浜親方 やった事実はある。その責任は横綱として、しっかり取らないといけいないと。

 -今回の事件、引退を師匠としてどのように受け止めているか

 伊勢ケ浜親方 やはり先ほど言ったように、横綱という名前を汚してはいけない。それはあってはいけないと。そういう意味では私の指導不足もあります。

 -事件に関して何があったのか、聴取でどのようなことを話してきたのか

 日馬富士 先輩横綱として、弟弟子が礼儀がなってないことを正して教えてあげるのが先輩の義務だと思ってます。弟弟子を思って叱ったことが彼を傷つけ、そして大変世間を騒がせて、相撲ファン、相撲協会の皆様に大変迷惑をかける事になりました。

 -なぜ今回このようなことが起きたのか

 日馬富士 今も言いましたが弟弟子を思って、このことが彼にとって礼儀をちゃんとしていくと考えながら、頑張ってくれるのではないかと思って。(それが)いきすぎたことになった。

 -ファンに対して今どんな気持ちか

 日馬富士 16歳で海を渡って日本に来て親方、おかみさんの下で相撲、そして人様に迷惑かけないように、人としてちゃんと生きる道を教えていただきながら育ちました。相撲を通じて縁があった方々、そして私を支え応援してくれたファンのおかげさまで第70代横綱になれることができました。私は日本を愛してます。ファンの皆様心から感謝、感謝、感謝をしたいです。

 -この相撲の世界はどんな所でしたか

 日馬富士 私は相撲を愛してます。大好きです。そして相撲道はただ強いだけでなく人として、相撲を通して国民の皆様に感動と勇気を与えて、自分にできるだけのことをやってきました。そういう意味では私の相撲は、ただ強い訳ではなく感動、勇気、希望を与えるのが相撲なのかなと思います。