大相撲の貴乃花親方(元横綱)は8日、元横綱日馬富士関の傷害事件の被害者で、弟子の西十両12枚目貴ノ岩の春場所(11日初日、エディオンアリーナ大阪)出場の可否についての明言を避けた。宿舎を構える京都・宇治市での朝稽古後、報道陣の問いかけに対して「ノーコメント。何もお答えできません。ご勘弁下さい」と話した。

 貴ノ岩は朝稽古で、平幕の貴景勝らと5番相撲を取り、激しく頭からぶつかる立ち合いを見せた。途中、右こめかみ付近から出血があったが、最後まで気にすることなく稽古を続けた。

 貴乃花親方は1日に京都・宇治市の山本正長市長を表敬訪問した際、取組編成会議の前日に当たる8日に「(出場について)私が判断する。そこで出せないと思ったら、出させない」などと話していた。