7戦全勝で2人が並んだ序二段の優勝争いは、十両の本割後に行われた優勝決定戦の末、鳩岡(24=木瀬)が北勝旺(26=八角)を寄り切りで破り、先場所の序ノ口に続く各段優勝を決めた。

今場所を振り返り「毎日が緊張でした。膝のこともあるし(十両徳勝龍の)付け人(の仕事)もある。いろいろな面で緊張して毎日、気が抜けなかった」と話していた鳩岡。拓大卒業後、序ノ口から所要4場所で順調に幕下入りしたが、暗転したのはその後だった。

約1年前の一昨年12月20日、部屋の幕下常幸龍(現十両)との稽古で左膝を負傷。膝蓋腱(しつがいけん)断裂で翌日に手術を受けた。明けた昨年は初場所から4場所連続全休。番付は序ノ口まで落ち、秋場所も1番だけ。再起をかけた11月の九州場所で序ノ口優勝を果たし、再出発していた。

刺激になったのは、年齢が近い部屋の学生力士出身の活躍。日大出身で同学年の美ノ海は、一足先に関取になった。2学年下で弟の木崎海も関取の座をうかがう幕下力士だ。「同級生の刺激が大きい。ここで負けたくないという気持ちが強いです。志摩ノ海関も十両優勝して部屋には勢いがある。自分も早く(関取の象徴でもある)大銀杏(おおいちょう)を結えるようになりたいです」。取材対応中、何度も口にした「緊張」と、将来に向けた前向きな気持ちを複雑に交えながら、来場所は三段目上位で挑戦を続ける。