大相撲春巡業が21日、群馬・高崎市内で行われ、大関豪栄道(33=境川)が2日連続で相撲を取り、調整のペースアップを印象づけた。

先場所敗れた平幕大栄翔と三番稽古を行い、11番取って全勝。右四つ、左四つ問わず、埼玉栄高の後輩を圧倒した。「立ち合いがまだしっくりきていないけど、(内容は)ぼちぼち。もっと踏み込んでいきたい」と、貪欲に語った。

地元、大阪で行われた先月の春場所では12勝を挙げたものの、大栄翔や逸ノ城の平幕との対戦を取りこぼし、優勝争いから後退した。大栄翔を指名した理由も先場所での敗戦が大きく、「相手をよく見てやれた」と、この日は大関の貫禄を見せつけた。

先月プロ野球が開幕し、巨人ファンの豪栄道も結果が気になる毎日を送っている。今季からスポーツ専門の動画配信サービス「DAZN」で巨人の試合が視聴できるようになり、「めちゃ便利やな」というハイライト機能を利用して結果を追っている。今季の巨人は序盤戦から首位争いを繰り広げるなど好調。豪栄道も「中継ぎが安定すれば優勝できるんじゃないか」と、5年ぶりのリーグ制覇へ期待を寄せた。

夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の番付発表まで10日を切った。「番付発表日までに(状態を)上げすぎてもしょうがない。徐々に徐々に、というイメージでやっていく」と、新元号「令和」として初めて迎える場所へ、焦らず調整していく。