日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は6日、7月場所(19日初日、東京・両国国技館)の開催可否について、今月13日に行われる理事会で判断することを明かした。

電話取材に応じ「13日に理事会が開催される。そこでいろいろ正式決定する」と明言。新型コロナウイルスの感染予防ガイドラインについても「そこではある程度固まっていないことには場所に臨めない。そういったことが伝えてきた中で協議がなされると思います」と説明した。

協会員の希望者を対象とした抗体検査の結果も発表され、複数の感染者が発生した高田川部屋を除いた、44部屋に所属する協会員891人のうち、抗体陽性者は5人で、比率にして0・56%だった。「こういう結果が出ることでそれぞれの協会員がほっと胸をなで下ろせるというか、とはいえ、引き続き緊張感を持っていかないと。世間では毎日(都内で)100人越えの陽性者が出ているわけだから。引き続き当協会としても感染予防策の徹底を心がけて2週間後の場所に向かうということ」と芝田山広報部長。今後、全協会員にPCR検査を受けさせる予定はなく「何か調子が悪かったりしたら、きちっとした対策をとっていく」とした。出稽古については「許可になっていない。まだここで申し上げる状況にない。やっと皆さんがお尻をつついてくる結果が出たわけだから。先、先、先というわけにはいかない」と、解除を見送る方針を示した。