大相撲の大関正代(29=時津風)が25日、新体制となった部屋を活気づける決意を示した。

初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反した前師匠(元前頭時津海)が22日に退職。この日、都内の部屋で稽古を行った正代は、新時津風親方(元前頭土佐豊)が部屋を継承後、初めて取材に応じ「今のところまだ分からないけど、特別な感じはない。落ち着いて対応できたらいい」と淡々と意気込んだ。

新師匠はまわしを締めて泥着を羽織り指導にあたっている。東農大の先輩でもある新時津風親方は、前師匠と同じく弟子たちの自主性を重んじている。「そこは前師匠と変わらない。自分は自分なりに考えてやっていけたら」と正代。部屋が新体制となって初めて迎える春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けて「親方が変わったから成績に響いたとか言われるのはしゃくなので、言われないように頑張らないといけないですね」と力を込めた。

この日は弟弟子で平幕の豊山と三番稽古を行い、8勝1敗。番数は徐々に増やしていくつもりで、昨年11月場所で負傷した左足首については「痛みはない。けがをしたんだなという不安、ちょっとした意識はあるけど」と説明した。