5月の大相撲夏場所で、初土俵から所要7場所の史上最速優勝を果たした小結大の里(23=二所ノ関)が5日、茨城・阿見町の部屋での稽古を公開した。名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)に向け、稽古を再開した前日4日に続き、四股、すり足、てっぽうなどの基礎運動を中心に汗を流した。
先月まで部屋付きだった中村親方(元関脇嘉風)が独立し、力士は8人が転籍、3日には東京・墨田区に新設された中村部屋に引っ越した。関取衆最年長29歳の前頭友風、中学、高校、大学と常に先輩だった新十両嘉陽らが転籍となり、この日の大の里はこれまで以上に若い衆に積極的に声を懸け、アドバイスを送る場面が目立った。「新たな二所ノ関部屋が始まったということで、やっぱり関取衆の(十両)白熊関と僕が先頭となって、目配り、気配りして若い衆を引っ張っていくことが大事。それをすることで、僕らも上がりますし、下の子らも上がってくると思う。今まで以上にしっかり、声を懸けるようにしています」と、部屋頭としての自覚が強くなったことを打ち明けた。
夏場所千秋楽から1週間休養し、2日には出身の石川・津幡町に隣接する金沢市で、優勝祝賀会も開かれた。ただ、今後はイベントなどの予定はなく、稽古に集中していく。「何も考えないで1週間休めたので、優勝の余韻というより、あとは切り替えて、名古屋に向けて頑張るだけ。オン、オフを切り替えてやったつもり。またエンジンかけて頑張ります」と力説。部屋のある茨城県内でもパレードなどを望む声もあったが「それは何回も優勝するしかない」と、2度目以降の優勝に持ち越しとなった。
また、現在の状態については「夏場所千秋楽を100とするなら」と問われると「ゼロですね。もう5月場所は終わったので。これからどんどん上げていく。またゼロから、イチから名古屋に向けてスタートして頑張っていきたい」と、挑戦者の意識を忘れずに臨むことを誓っていた。夏場所は12勝3敗の好成績だったが「負けた3番は弱点をつかれた。負けた3番だけではなく、勝ちを拾った相撲もあったので、見つめ直していきたい」と、さらなる成長に意欲的だった。
2日後の7日には24歳の誕生日を迎える。「想像もしていなかった1年間だった。23歳は良い1年になったと思うので、しっかりと24歳を迎えたい」。さらに良い1年にすることを見据えていた。

