初日から大事な一番を迎える情勢となった。大相撲の横綱豊昇龍(25=立浪)が7日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた時津風一門の連合稽古に一門外から参加。夏場所(11日初日、両国国技館)に向けて、関脇大栄翔、前頭若元春、小結若隆景の順に連続19番で13勝6敗。「まずまず」との自己評価だったが、若隆景には途中1勝3敗と大苦戦。疲労が見える相手に5連勝締めで7勝4敗と逆転も、低い立ち合いと下からの攻めに完敗する相撲も目立った。慣例に従えば、番付最上位は初日に若隆景の西小結と対戦する。

16分で19番のハイペースで稽古するなど、スタミナ十分は印象づけた。大栄翔には3戦全勝。だが2日目の対戦が濃厚な若元春にも3勝2敗と、相手得意の左四つに組み止められると苦戦。「あとは本場所でやるだけ。しっかりやりきる気持ち」。新横綱では39年ぶりに途中休場した先場所からの名誉挽回へ、自らを奮い立たせた。ただ初日を落とせば、悪い流れに傾きかねない空気も漂った。

先場所休場の要因だった右肘痛も、前日6日に治療に出かけ「ちょっと痛い」と不安は残る。それでも綱とりの大関大の里には「しっかり頑張ります」と壁になる決意。立ち合いの課題克服で過去6勝8敗の天敵若隆景を破り、横綱初優勝へ突き進む。【高田文太】