大相撲の両横綱、豊昇龍(26=立浪)と大の里(25=二所ノ関)が、16日の北海道・旭川市巡業で、三番稽古を行うことになった。13日、盛岡市で行われた巡業会場で両横綱が明かした。

旭川市巡業は昨年11月に82歳で亡くなった、同市出身の元横綱北の富士勝昭さんの功績をたたえて「北の富士追悼巡業」と銘打ち、実施される。北の富士さんの弟子でもある、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も視察に訪れる予定で“御前稽古”となる。同時に天国の故人に、大相撲の伝統文化の継承と発展を約束するように、力強い稽古を見せるつもりだ。

両横綱とその付け人が、別室の支度部屋だったこの日、先に取材に応じていた豊昇龍が、年下の大の里に向かってたずねた。「やるのか泰輝(だいき、大の里の下の名)? 聞かれてるんだけど。『横綱同士で稽古するんですか』って」。すると少し離れたところにいた大の里が「旭川じゃないですか」と答えた。これに豊昇龍は「何でも言っちゃうんだから」と、笑って話し、2人の間では、旭川市で横綱同士で稽古することを、あらかじめ決めていたと認めた。

異なる部屋の横綱同士が稽古するのは異例だが、名古屋場所前の7月7日、互いに出稽古に訪れた境川部屋で実現していた。その時は、互いに他の関取衆とも稽古を行っており、横綱同士としては計4番で豊昇龍の3勝1敗だった。名古屋場所は豊昇龍が途中休場しており、対戦は実現せず。40日ぶりに胸を合わせる「8・16」に向けて、この日はともに相撲を取る稽古を行った。豊昇龍が湘南乃海、竜電を相手に9戦全勝。大の里は竜電、阿武剋を相手に、それぞれに1敗ずつ喫し、計8番で6勝2敗だった。【高田文太】