9月12日に開幕するFIFAフットサルW杯に向け、フットサル日本代表がスペイン、ポルトガルでの合宿を行っている。この合宿に、大病を乗り越え自身初のW杯出場を目指す選手がいる。Fリーグ・ペスカドーラ町田に所属するGK、ピレス・イゴールだ。

イゴールはブラジル・サンパウロ出身の41歳。2009年に来日し、シュライカー大阪に所属すると、チームの準優勝に貢献した功績が認められ、最優秀選手賞を受賞した。13年に町田に移籍し16年1月に日本国籍を取得。その3カ月後には、日本代表に初選出された。しかし、その活躍の陰で病やけがに苦しんだ。

20年の1月にギラン・バレー症候群を発症し、入院治療を開始。同年7月には練習に参加できるまでに回復したが、トレーニング中に足の指を骨折し試合復帰は見送られた。しかし、11月中旬におよそ11カ月ぶりの出場を果たしてからは、病やけがの影響を感じさせないプレーを見せている。

常に周囲への感謝を口にするイゴールは、これまで受けてきたサポートについて「今、思い出しても感動する」と涙ぐみながら話し、「世界で一番大きな大会で素晴らしいプレーを見せ、日本のフットサルを知ってもらいたい」と意気込みを語った。

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