サッカーW杯北中米大会。日本代表の試合は眠い目をこすりながら全て生でテレビ観戦した。
1次リーグの日本も素晴らしかったが、なんといっても圧巻だったのが決勝トーナメント1回戦、対ブラジル。日本時間午前2時、草木も眠る丑(うし)三つ時のキックオフ。翌日の仕事に差し支えないかと懸念しながらソファに座ったものの、ものの30分もしないうちにそのようなケチ臭い気持ちは吹き飛んだ。
相手は優勝候補のブラジル。立ち上がりから日本は押し込まれていたものの、最終ラインを高く保ち、隙あらば一気にカウンターを仕掛けるという森保ジャパンらしい戦い方が徹底されていた。ブラジルはボールをキープこそすれ、なかなかチャンスをつかめない展開。
前半の先制シーンはアドレナリン大爆発。佐野海舟がハーフウェーライン付近で相手の横パスを狙い澄ましたように鮮やかにインターセプト。そのまま一気にドリブルで持ち込み、右足から放たれたシュートはブラジルの名GKをもってしても触ることができず先制点となった。
深夜にもかかわらず、叫びながらソファの周りを3周も回ってしまった。
日本のボール奪取能力はもはや世界レベルだ。相手のパスコースを読み切る力、奪ったボールをゴールまで運ぶスピード、決定力。かつて「善戦するが勝ち切れない」と言われた日本サッカーは過去のものだ。
もっとも、後半戦に入ると王者の底力が発揮され、同点ゴールを決めたカゼミロの鮮やかなヘディングは神業だった。両サイドを幅広く使うパスワークの質の高さはさすがのサッカー王国とうならされた。
結果は後半のアディショナルタイム10分でマルチネリの右足のシュートが決まり逆転され、1-2の惜敗。
それでも今大会、日本は1勝2分け1敗。引き分けた相手はオランダ、スウェーデンという世界の強豪だ。史上最強と呼ばれた今回の代表は十分評価に値する戦いを見せてくれたと思う。
4年後、ひょっとして日本が世界の頂点に立ち、元サッカー少年の私もうれしさのあまり、逆立ちする瞬間が来るかも知れない。


