★ガザを巡る紛争開始直後、EUはイスラエルへの全面支持を表明していたが17日、ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員長はイスラエルとの貿易を制限し、EU・イスラエル連合協定の貿易関連条項の停止を含むイスラエル政府の極右閣僚、ベザレル・スモトリッチ財務相とイタマル・ベングビール国家治安相のほか、イスラム主義組織ハマスの幹部10人を対象に制裁を科す計画を提案した。可決には加盟国の過半数の承認が必要。ドイツやイタリア、ギリシャは反対、一方、アイルランドやスペインは、もっと厳しい措置をすべきとしている。実現すればかんきつ類などイスラエルの大半の農産物に関税がかかる。
★イスラエルのギデオン・サール外相はEUの提案に対して「道徳的にも政治的にもゆがんでいる」と相手にしていない。同委員長は先週、欧州議会で「過半数確保が難しいのは承知しているが、EUの全加盟国が責任を負わなければならない」と問題と責任の所在を承知している。しかし何もできないのだ。同日、パレスチナ・ガザ市で開始したイスラエル軍の地上作戦の2日目、市内の主要住宅地域に戦車や軍用車など数十台が侵入した。
★昨年はノルウェー、アイルランド、スペイン、今年になってフランス、イギリス、カナダが相次いでパレスチナの承認意向を示した。これで国連加盟国の4分の3を占める150カ国が国家として承認しているが、日本政府は当面、見送る方向で最終調整に入ったという。米国は「承認するな」と強いシグナルを日本に送っている。22日に米ニューヨークの国連本部で開かれる「ハイレベルウイーク」に合わせ、イスラエルとパレスチナが独立した主権国家として共存することを目指す「2国家解決」に首相・石破茂は出席を決めた。「G7の各国がパレスチナ承認を進めているのは、国家の独立を認めることで侵害されない権利を有するとの考えだ。その一点で石破さんには強く推進する努力を見せてほしい。最後の仕事と期待したい」(野党若手議員)。最後に“らしさ”を出せるか。(K)※敬称略
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政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

