★昨年の流行語大賞は首相・高市早苗の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」に輝いたが、そのご本人が19日の会見で、働く前に衆院を解散するという。会見では「なぜ今なのか? 高市早苗が総理大臣で良いのかどうか、今主権者たる国民の皆様に決めていただく、それしかないと考えた」「私も内閣総理大臣としての進退をかけます」「高市早苗に国家経営を託していただけるのか。国民の皆様に直接ご判断をいただきたい」「衆議院選挙は政権選択選挙と呼ばれます。自民党と日本維新の会で過半数の議席を賜れましたら、高市総理。そうでなければ野田総理か、斉藤総理か、別の方か。間接的ですが内閣総理大臣を選んでいただくことにもなります」と独自の理屈を放った。
★千葉県議・水野友貴はネットに「日本は大統領制ではなく議院内閣制であり、内閣総理大臣は国民ではなく国会議員が決めるものです。総理大臣を選挙で決めるわけではないため『高市早苗が内閣総理大臣で良いのかどうか、主権者たる国民の皆さまに決めていただくしかない』という内容は正直なところ違和感を持ちました」。立憲民主党参院議員・杉尾秀哉は「ではそれがなぜ冒頭解散なのか、全く合点がいく説明はありません」。結局高い支持率を誇りながら、自分を信任するか否かのために解散をするということになる。国の制度を使った承認欲求にほかならず、その後は国民から委任されたといい、既に行っている独裁的政治を加速させることになりかねない。
★かつて、ナチスは強引に合法的としてワイマール憲法下で「全権委任法」などで独裁政治を可能にした。ドイツ憲法は内閣不信任が乱発され、ナチスの台頭を許した反省から、議会が次期首相候補を定めることなしに、内閣不信任案を動議できない。また「連邦議会解散権は大統領にある」と縛っている。高市の会見は自分の言いたいことを言うだけで、記者の問いもこの解散の合理的な理由を問うものではなかった。これを批判し止められない自民党も、もう国民政党と名乗る資格はない。(K)※敬称略
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政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

