★7日、首相・高市早苗と日本維新の会代表・吉村洋文(大阪府知事)が国会内で会談し、衆院議員定数削減法案の今国会成立見送りを確認した。自民党中堅議員は「自民党からは維新はお荷物になりつつあるし、定数削減、副首都など多くは賛成していない。だが吉村が簡単に納得するはずもなく、内閣改造人事などで維新の閣僚入りの空手形を握らせたのではないか」という。政府・与党は国民の総意とは言えない皇室典範改正案の成立に全力を尽くす。
★一連の皇室典範改正議論は最終盤になって自民党の思惑か、党副総裁・麻生太郎のもくろみか、旧宮家の男系男子の養子案が議論なく俎上(そじょう)に上がる。麻生は寛仁親王妃信子さまの実兄。仮に信子さまが養子を迎え、養子に男児が生まれた場合、皇位継承権を持ちえる。静かな議論を言いながら衆参正副議長、取りまとめた衆院議長・森英介の強引な誘導に国民的不信が広がる。
★「段取りも首尾も悪く、ことに皇室の問題を数の力で進め、特定の思惑がにじむ改正につなげることは国民も世界の王室も望まない。保守政党にあるまじき稚拙な議論」(自民党ベテラン議員)。20年前、小泉内閣に置かれた「皇室典範に関する有識者会議」の報告を受けて、党内議論に参加した元経企庁長官・船田元はネットに「<1>皇族の養子の子に継承権ありとして、皇族数の確保という本来のテーマから逸脱した、皇位継承まで言及したこと。<2>女性皇族も皇統譜に記載されているものの、民間人と結婚した際には、住民基本台帳にも記載される。などである。<1>も<2>も議長のもとの合意内容にはなく、特に<2>は、女性皇族には結婚したら皇室から出なさいと言わんばかりの手続きである。日本国憲法第1条は「(天皇の)地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」と規定しており、総意にも基づかない内容であれば、憲法の精神に反するのではないか」と指摘している。党内には17日の会期まででは無理、慎重な審議のためには今国会断念が適当という声も出始めている。(K)※敬称略


