★この数日間に国際社会で起きた出来事を整理するだけで、日本の現在地が見えてくる。25日、米ジョン・ラトクリフCIA長官が極秘にロシアを訪問した。米国はこの目的の考察で大騒ぎだ。米国の複数のメディアによれば22日、大型で3月に配備されたばかりの機密保持が可能な会議室を持つ米軍輸送機C-17Aグローブマスター3がニュージャージー州を飛び立ってサウスカロライナ州のショー空軍基地経由、メリーランド州のアンドルーズ空軍基地を経て、23日に世界遺産の街ラトビアのリーガに到着。その後モスクワのブヌコボ空港に到着。しかし同機とは別に、要人輸送機C-40Bも同時期にラトビアへ飛行していたが、モスクワへ向かった記録はなく、機体を乗り換えた可能性もある。
★米国はウクライナに対し、月曜から水曜にかけてモスクワおよびロシア北部の複数都市への攻撃を一時停止するよう要請していた。これほどまでの隠密行動は珍しく、この日程も米露両政府の発表ではなく、航空機の追跡データで判明。8時間半モスクワに滞在した。26日、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官はラトクリフがモスクワで情報機関関係者と会談したとし「前向きなプロセスだ」とした。ウラジーミル・プーチン大統領との会談はなかった。米国はその一方、来月、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席の訪米予定を目前にした26日、王毅外相は北京で米国のデビッド・パーデュー駐中国大使と会談、課題についてすり合わせを行った。
★最終日となる27日、中国共産党中央対外連絡部(中連部)の招待で行った超党派訪中団の中道改革連合広報委員長・伊佐進一らは北京で、中蓮部の陸慷副部長と会談した。メンバーの自民党の橋本岳は帰国しており面会は野党議員だけとなった。25年11月の首相・高市早苗の台湾有事発言以降、初の党幹部との会談だったが部長は出て来ず、陸は台湾有事に関する国会答弁や、台湾に関する認識が変わらない限り「中国政府は(対日)政策を変えるつもりはない」と突き放した。米国は中間選挙を目前にロシア、中国と融和ムード。北朝鮮とも対話の準備を進めるが、日本はどの国からも距離を置かれている。(K)※敬称略


