★外交などというくくりで話すべきことではなく、首相・高市早苗のわがままに振り回されているのではないか。いわゆるG7オンライン首脳会議欠席問題だ。当日7カ国のうち欠席したのは首相とバーナム英首相だが、その欠席の理由は「父親の葬儀への参列」。エド・ミリバンドエネルギー安全保障相が代理出席した。そもそも今月2日夜に開催された同会議の首相の位置付けは「議題が米国と欧州の問題中心だったため『代理出席でよし』との判断で首相が出席するといった類のものではない」とし、その後「開催の直前に時間が確定し、首相官邸でのオンライン回線・ディスプレーなどの接続設定や『業者の手配』などの事務的準備が間に合わなかった」と説明が二転三転した。そして首相も外相・茂木敏充も出席せず、わざわざワシントンにいる外務審議官・遠藤和也を代理出席させたという経緯だ。
★この問題を国会で追及する立憲民主党・辻元清美は「当日、首相は首相公邸で18時30分から、自民党副総裁・麻生太郎や党幹事長代行・萩生田光一らと、お酒を交えた会食。会食は19時45分ごろには終わりましたが、それでもG7が始まる21時30分までに1時間45分もの時間があった」という。主催国のフランス政府は「数日前に案内した」という発表や報道をしておりつじつまも合わない。優先順位もよくわからないし、議題に関連が薄いというのなら、日本が北大西洋条約機構(NATO)の会議に参加することも、“日本の首相が参加する類のものではない”のではないか。
★27日の参院外交防衛委員会で辻元は「外務省に聞きたい。最後まで首相は『出る』と言ってたけど外務省が止めた、これでいいか」。外相・茂木敏充は「外務審議官が出席することが適切と外務省から首相に伝えた」。「では官邸のディスプレーの準備をする必要はなかったのでは」と問うと外相は「官邸のディスプレーの問題まで私は承知をいたしておりません」。官房副長官・中西祐介はディスプレーの件について「外交上、および情報セキュリティーの観点から答えられない」。最後は外相が「(首相の発言回数が)数分、1回きりになる」からと答弁。この失態は首相のわがままを隠す作業の失敗というところか。(K)※敬称略


