女性職員らに対する複数のセクハラが認定された岐阜県池田町の岡崎和夫町長(76)は25日、町議会議長に辞職願を提出した。記者会見で「相手がそう思ったのなら、そう思わざるを得ない。自分勝手で、裸の王様だった。職員に謝罪したい」と述べた。26日の臨時議会で同意が得られれば、同日付で辞職となる。

岡崎氏は町職員を経て、2003年町長選で初当選し、現在6期目。辞職に伴う町長選には出馬しないという。

町の第三者委員会が今月24日に町に提出した報告書によると、15人の体に触ったり抱きついたりしたと認定。「言動を内省し改善する態度が見受けられない」として、辞職を求めていた。

第三者委は、職員や元職員の計約840人を対象としたアンケートを実施。その後、当事者に聞き取りし、約20年前からセクハラがあったと認めた。服の上から陰部を触るなどの深刻な被害に遭った対象者とは、23年5月に示談していた。(共同)