トランプ米大統領は20日、イランとの戦闘終結に向けた交渉が「最終段階」に入っていると述べた上で、合意は「急いでいない」として数日間は出方を見極める考えを示した。一方でイランからの回答は「100%良いものでなければならない」と強調し、不十分であれば攻撃再開もあり得ると警告した。ワシントン郊外の空軍基地で記者団に語った。
トランプ氏は、東部コネティカット州にある沿岸警備隊士官学校の卒業式での演説では、米軍が任務を「完遂」するかイランが合意するかのいずれかだと主張。軍事行動を再開する場合は「非常に厳しい攻撃」になると話した。
イラン外務省のバガイ報道官は20日、仲介国パキスタンを通じて米国の見解を受け取り検討していると国営テレビに明らかにした。イラン学生通信は21日、トランプ氏の信頼が厚いとされるパキスタン軍トップのムニール陸軍元帥がイランを訪れる予定だと報じた。
バガイ氏によると、イランはイスラエルの攻撃を受けるレバノンを含む全戦線での戦闘終結や、凍結資産解除などを求めている。対米交渉に関わるイランのガリバフ国会議長は20日の声明で、停戦中に軍事力を再建したとし「敵が再攻撃すれば必ず後悔する」とけん制した。
ロイター通信は21日、イラン高官の話として、最高指導者モジタバ・ハメネイ師が核兵器級に近い高濃縮ウランの国外搬出を認めないとの指示を出したと報じた。国外搬出を求めているとされる米国との交渉が複雑化する恐れがあるという。
イランがホルムズ海峡を管理するために設置した「ペルシャ湾海峡庁」は20日、X(旧ツイッター)にイランが主張する管理海域の地図を掲載した。ペルシャ湾からオマーン湾にまたがる対象区域が示されており、通航には同庁の許可が必要だとした。(共同)

