東京地検特捜部に昨年まで所属していた男性検事(48)が、容疑者として自身が取り調べた女性と不適切な関係を持った疑いがある問題で、2人で飲食店などに行った際、女性が代金を負担するケースが多くあったことが9日、関係者への取材で分かった。法務・検察当局は、検事への懲戒処分を視野に調査を進めている。

関係者によると、検事は特捜部所属時に、ある事件で女性の取り調べを担当。その後、私的に会い親密になった。

検事の要望を女性が受け入れる主従的な関係の側面があり、女性が飲食代を負担するだけでなく、求めに応じ時計やワイヤレスイヤホンを買い渡したことがあった。国家公務員倫理規程は、利害関係者から物品を受け取るのを禁止している。

また、別の事件の捜査中には、関係者を取り調べるために特捜部が押さえたホテルの一室に女性を呼び、共に宿泊することもあった。

最高検は9日、調査を進めていると明らかにし「慎重かつ適正に調査を遂げ、事実関係を踏まえ厳正に対処する」とのコメントを出した。同日の参院法務委員会では、立憲民主党の打越さく良氏が「検察に対する信頼が揺らいでいる」と法務・検察当局を批判した。

検事は2021年4月から約4年半、特捜部に所属。「キャップ」と呼ばれる主任検事として、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件などを手がけた。(共同)