パラグアイを公式訪問中の秋篠宮ご夫妻は21日(日本時間21日深夜から22日未明)、首都アスンシオン近郊の会議場で開かれた日本人移住90周年記念式典に出席された。秋篠宮さまはあいさつで「さまざまな困難を克服し、大地にしっかりと根を張り、パラグアイ社会に貢献してこられた歩みに、心から敬意を表する」とねぎらった。

その上で、両国の緊密な関係は「日本人移住者と日系人に負うところが大きい。今後とも友好の架け橋として貢献していただければ幸いに思う」と述べた。

式典は、ペニャ大統領夫妻や各地の日系人ら約650人が参加した。大統領は祝辞で「農業、教育、地域社会への日系人の貢献は、私たちの多文化的なアイデンティティーを豊かにしている」と感謝した。式典に先立ち、ご夫妻は入植後に亡くなった日系人の慰霊碑に供花した。

日本からの最初の移民は1936年、中南部のラ・コルメナに11家族81人が到着した。現在、パラグアイに約1万人の日系人が暮らしている。

ご夫妻は近くのホテルで日系人と懇談した。栃木県から56年に移住した松宮育子さん(87)は「皇室の方々が節目、節目で必ずお見えになって、何よりの励みになっている」と感激していた。(共同)