車の運転をめぐる口論から、相手の肋骨(ろっこつ)を折るなどの重傷を負わせたとして、警視庁は31日、俳優速水もこみちの弟で会社員の表久禎(おもて・ひさよし)容疑者(28=大田区)を傷害の疑いで逮捕した。

 蒲田署によると、表容疑者は容疑を認め、「相手が車をゆっくり走らせたり、急に止めたり、危険な運転をしていたのに、文句を言ってきた」と供述しているという。

 逮捕容疑は6月2日午後7時20分ごろ、大田区内の路上で、運転をめぐりトラブルになった自営業男性(47)の頭を殴ったり、押し倒して胸にひざで乗るなどし、全治8週間の重傷を負わせた疑い。

 署によると、表容疑者が都道環状八号線を自家用車で走行中、前を走っていた男性と車の運転方法をめぐりトラブルになったという。男性は「幅寄せをされた」と訴えているという。表容疑者は「(男性が)車をゆっくり走らせたり急に止まったりした」と供述。信号で並んで止まった際、表容疑者が窓を開け、男性に「ついてこい」と呼びかけたといい、今度は表容疑者が先を走り、環八の脇道に移動。路上で口論となり、表容疑者が男性を片手で突き、足をかけるなどして押し倒し、暴行を加えたという。

 男性が6月5日に署に被害を届け、防犯カメラの映像などから表容疑者が浮上した。