医師でジャーナリストの森田豊氏(54)が、元横綱の傷害事件に揺れる角界と、自ら身を置く医療界の共通の「体質」を指摘した。まず今回の傷害事件に関して「相撲界に潜んでいた病の全ての病巣・うみが明らかとなり、診断後に、すべてを取り除いて治療して、新しい時代に向かうきっかけになればと願います」と、事件で顕在化した封建的、暴力的要素の根治を訴えた。

 最近更新された同氏のブログには、角界のそうした体質は、医療界にも存在すると自己批判している。「医療界も、相撲界と似たような古きあしき封建社会、白い巨塔の体制が根にありました。私も、医療現場でそれを変えようと努力しましたが、なかなか困難でした」と告白。

 一方で同氏は、テレビ朝日系の人気ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」で12年から「医療監修」を受け持つなど、現場から医療界に潜む封建社会の弊害を伝えることに腐心してきたとも。

 そして、貴乃花親方の行動について「ベストであったとは言えないかもしれませんが、相撲協会に報告せず、被害届を出したことが事件を大事にし、正確に病を診断し、正しい治療に導くきっかけになったのではないかとも思えてなりません」と続けた。