立憲民主党の枝野幸男代表は16日、都内で開いた「立憲フェス2020」後の会見で、昨年の参院選比例代表で落選した元モーニング娘。の市井紗耶香氏ら一部の「著名人候補」に関して、次期衆院選に擁立する可能性を否定しなかった。

 

「選挙だけが政治活動ではなく、それぞれの意向や事情に応じてコミットしていただけますかと相談しながら、ここまでやってきた。

具体的に、次、どこかの選挙について、具体的なことが何か想定されているとか、決まっていることはない」とした上で「(衆院選への擁立は)否定はしません。可能性はあります」と、述べた。

 

「今度もいっしょに活動させていただく中で、場合によっては、相談することもあるかもしれない」と、含みを持たせた。

 

この日は、市井氏のほか、アカペラグループ「RUG FAIR」で活動した奥村政佳氏が、子育てをテーマにしたブースで活動。

元キャスターの白沢みき氏は、枝野氏のトークライブで司会を務めた。

 

市井氏は、昨年の参院選比例代表に出馬し、次点で落選。先日、昨年11月に契約したばかりの事務所との契約解消が明らかになった。

 

市井氏は16日、取材に、事務所問題については「円満合意解約の書面を見て、サインさせていただいた」と述べた。

その上で「芸能活動をしながら、政治活動をさせていただいている。かなり特殊なことをしていると思われると思うし、批判も受けるが、1つの私の覚悟だ」と述べた。

 

報道陣に「衆議院か参議院か」と、今後について問われると「私は今は、そこのところは分からない」と苦笑い。

「私がなぜ政治をやっているのかというと、若者が政治について発言ができたりアイデアを出し合えるような社会をつくりたいから。もっと気軽に政治に興味を持ってもらうため、気軽に話せる場が必要。そんな役割を意識しながら活動しています」と話した。

 

市井氏は現在、市民団体などと連携しながら党の政策を練る党の「つながる本部」で、コーディネーターの役割を与えられ、「子ども子育て」に関するテーマで活動している。