小泉進次郎環境相は19日の衆院予算委員会で、16日に開かれた政府の第10回新型コロナウイルス感染症対策本部の会議を欠席し、地元の神奈川県横須賀市で後援会の新年会に出席していたことを正式に認めた。「新年会でお酒も出ていた。問題はないと考えたが、問題だという声は真摯(しんし)に受け止め、反省している」と述べた。

18日の答弁では「先生のおっしゃるとおり」と繰り返し、新年会出席の事実関係に言及しなかった。

政府対策本部の会議を欠席してまで駆けつけたのは「当選当初から支えてもらっている地元の大切な後援会の皆さん」が参加した会合。一部の出席者がSNSに写真をアップ。関係者によると、当日は妻のタレント滝川クリステル(42)が「サプライズ」で出席したという。後援者には、またとない滝川のお披露目の機会だった側面もあるようだ。野党が公開した画像では、進次郎氏は「祝 環境大臣 ご結婚 ご長男誕生」と書かれた升を手に、写真撮影にも応じている。

立憲民主党の本多平直氏に「明らかに判断を間違った。将来のためにもわびた方がいい」と指摘されたものの、謝罪には応じなかった進次郎氏。政務官を代理出席させ「政府の危機管理のルールにのっとった対応」だったと強調した。

当日、政府の会議より私的会合を優先した閣僚はほかにもいた。森雅子法相が書道展でのあいさつ、萩生田光一文科相が地元消防団の叙勲祝賀会に出席していたことも分かった。3閣僚とも「真摯に受け止めたい」と同じフレーズで反省の意を示したが、感染拡大におびえる国民の不安は伝わっているのだろうか。