将棋の最年少2冠、藤井聡太王位(棋聖=19)が豊島将之竜王(叡王=31)の挑戦を受ける、第62期王位戦7番勝負第5局が24、25の両日、徳島市「渭水苑」で行われ、先手の藤井が77手で豊島を破り、シリーズの対戦成績を4勝1敗とし、初防衛を果たした。棋聖に続くダブル防衛で2冠を堅持した。

以下は終局後、徳島市内で行われた会見での藤井聡太王位との主な一問一答

-豊島竜王との初めてのタイトル戦が始まる前は「いろいろな戦型を楽しんで指したい」と話されていた。

藤井 王位戦は序中盤でリードを奪われてしまう展開が多く、2日制の長い対局だと序中盤の差が大きく出て、課題の多いシリーズだったかなと思う。

-戦型について

藤井 相掛かり3局、角換わり2局でしたが、それぞれ違う展開になり、豊島竜王と長い持ち時間で、将棋を指せたことは、すごく勉強になった。

-王位戦第5局の対局会場となった「渭水苑」は第37期の王位戦7番勝負が行われている。印象は

藤井 とても落ち着いた雰囲気の対局室。ごはんもおいしくいただきました。(2日目の昼食に注文した)鉄火丼は、とてもおいしくいただきました。

-7月の棋聖戦に続いての防衛。将棋界の4強の一角、渡辺明名人(王将、棋王)、豊島2冠を挑戦者に迎え、2冠を維持した。

藤井 棋聖戦、王位戦の防衛戦で結果を出すことができてホッとしたところもある。それ以上に渡辺名人、豊島竜王というトップのおふたりと番勝負で戦える機会を得ることができ、自分に足りないところが新たに見つかった。それをいかせていかれればなと思う。

-叡王戦5番勝負の最終局が9月13日、東京・将棋会館で行われる。勝てば史上初の「10代3冠」になる。きょう王位を防衛し、あらためて意気込みを

藤井 第4局は完敗だったので、第5局は悔いのない将棋を指したい。

-着付けの練習をされていると

藤井 番勝負が始まる少し前から練習をしています。今回の番勝負を通して、覚えることができればと思っていた。なんとか着ることができるようになりました。

-王位戦7番勝負開幕前の豊島竜王との公式戦は1勝6敗と大きく負け越していたが、7勝9敗と押し戻した。これだけ急激に押し戻した原因は

藤井 内容的には苦戦が多いので、まだまだ足りないところ多いのかなと思っています。今年1月の朝日杯で初めて勝つことができて、それがいいきっかけになり、番勝負に臨むことができたかなと思う。

-日々の研究に通常のAI(人工知能)の将棋ソフトともう1つ、新しいディープラーニング系のソフトを使うようになられたと。王位戦での効果はあったか

藤井 今回の王位戦は序盤で先行されることが多かったので、ディープラーニング系のソフトの強みというのは、自分に取り入れることはなかなかできていないのかなと思います。