自民党の石破茂元幹事長(64)が3日、TBS系「Nスタ」にリモートで生出演し、菅義偉首相が辞意を固めたことを受けコメントした。

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)への出馬については明言しなかった。今政治に求められていることについて「うそのない政治、ごまかしのない政治。日本国政府は、間違いなく国民を守るんだ、っていう実感。それを国民の皆さんに持ってもらうんだってことですね。社会保障、安全保障、どっちもそうです」と言葉に力を込め、「太平洋戦争でも、国民を裏切ったんですよ」と続けた。

さらに「書類の改ざんとか破棄とかですね。公文書って、国民の財産なので。それを改ざんしてみたり破棄してみたりっていうのは、私はそういうことがあっていいことだと思っておりません。もちろん人間だから間違いはあります。間違いはあるけれど、それが国会で平然とまかり通るようなことがあっていいとは思いません」と述べた。

続けて「国民が疑問に感じていることってあるじゃないですか。参議院の広島で、1億5000万円が党からわたったと言われている。それが買収なんかに使っていないというのがわが党の姿勢であって、そのことを広島の有権者の方々に、きちっと納得していただくのがわれわれの責任です」とし、昨年の参院選公示前、自民党の河井案里元参院議員陣営に公示前、党本部から1億5000万円が提供されていた問題にも触れた。

石破氏の中継出演後、感想を聞かれた星浩TBSスペシャルコメンテーターは「われわれの目から見ると、20人の推薦人集めに難航しているなというのが実際のところでしょう」と石破氏の現況を推測し、「明らかに安倍菅政権の森友問題などに対する批判をかなりはっきり打ち出しましたので、安倍さんたちに対する対抗姿勢ですから、果たしてそれで活路が見いだせるかどうか」などと解説した。