25人が亡くなった大阪・北新地のビル放火殺人事件の発生から12月31日で2週間となった。殺人と現住建造物等放火の疑いが持たれている住所不定無職の谷本盛雄容疑者(61)は30日、死亡した。司法解剖の結果、死因は重度の一酸化炭素(CO)中毒による蘇生後脳症だった。

現場の心療内科クリニックに通っていた患者らは「動機を語らないまま死ぬなんて身勝手過ぎる。生きて罪を償ってほしかった」と悔しさをにじませた。

この日、現場に花を手向け、手を合わせた大阪府内の介護施設に勤務する40代の男性は「なぜ何の罪もない人を巻き添えにしたのか。動機も語らず、死んで終わりなら身勝手すぎる」と憤りをあらわにした。クリニックに通っていたという男性患者(58)は「生きて罪を償ってほしかった」と語気を強めた。娘とともに献花した大阪市の女性(50)は「社会の闇にのみ込まれてしまったような事件で、悲しすぎる」と声を絞りだした。【松浦隆司】