大学入学共通テストが14日、全国各地の679会場で始まった。出願者は昨年より1万7786人減り、51万2581人。日程は15日まで。昨年は受験当日に受験生が刺傷される事件が発生した東京都文京区の東大前では、警視庁による厳戒態勢が敷かれた。
正門前には警視庁のパトカーが止まり、警察官が周囲を警戒。最寄り駅である東京メトロ東大前駅の警備に当たった。受験生の娘に付き添って来た40代女性は「1人で行かせる予定でしたが、どんな事件に巻き込まれるか分からないし、不安なのでついてきました」と話した。受験生の男子高校生(18)は「警察の方がいると少し安心です。自分の成果を出せるよう頑張りたい」と意気込んだ。
SNS上では試験日に合わせて、受験生を標的とした痴漢を予告する書き込みが相次いだ。電車を利用した女子高校生(18)は私服姿で会場に向かい「受験生と思われないようにしました」と語った。
共通テストをめぐっては昨年、受験生がスマートフォンを悪用し、試験問題を撮影して流出させる事件も発生した。この事件を受けて、各会場ではカンニングへの対策を強化。試験官は受験生らに、スマートフォンを机の上に出させ、電源を切るよう指示した。また、試験中にイヤホンを装着していれば不正行為と見なされる。不正が判明した場合は、警察への被害届を出す可能性があることを受験生に知らせていた。
感染対策として、受験生には試験当日の朝に38度以上の発熱がある場合、追試験を申請するよう求めた。体調不良者や感染者らが対象の追試験は1月28、29日の予定。会場は全都道府県に設けられている。【沢田直人】

