衆院内閣委員会で7日、立憲民主党の馬淵澄夫氏は警視庁が著名人らに対する暴力行為法違反(常習的脅迫)などの疑いで逮捕状を取った前参院議員のガーシー(東谷義和)容疑者(51)について「国際手配かければ、国際的な捜査機関によって身柄が拘束される。こんなイメージがあったが、そうじゃない。銭形警部は存在しない」と指摘した。
銭形警部は人気アニメ「ルパン三世」シリーズで警視庁から国際刑事警察機構(ICPO)に出向し、国際指名手配されたルパン三世を追う役柄。ガーシー容疑者はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを拠点に海外に滞在し、外務省から旅券(パスポート)返納命令を受けている。警視庁は応じない場合には国際刑事警察機構(ICPO)を通じ、国際手配する方針を固めている。
馬淵氏は「海外に逃亡している間に永住権の獲得が簡単にできてしまう国々もたくさんある。納税額や投資額が一定程度超えれば、パスポートの交付されることが出て来る。日本のパスポートがなかったとしてもUAEのパスポートを手にすれば、それで国外にも逃げられる。逃げ得と呼ばれるようなことが起きてしまいはしないか」とした。
谷公一国家公安委員長は「国外逃亡被疑者の逃げ得を許さず検挙を図ることは大変重要」などと答弁したが、令和3年度末の時点で国外逃亡の被疑者699人に対し、摘発数は28人(警察庁)と、約4%にとどまっている。馬淵氏は「国際指名手配されました。これで一件落着かのようにして、逃亡を続けている。こんな話になってしまっては意味がない」と批判した。

