山崎孝明区長の死去に伴い、23日に投票された東京・江東区長選は24日、開票され、元自民党衆院議員の木村弥生氏(57)が、山崎氏の長男で自民党の元都議、山崎一輝氏(50)ら3人をやぶり、初当選を確実にした。

木村氏、山崎氏ともに2世の自民系で保守分裂選挙となり、結果が注目されていた。

ただ木村氏は24日、自身のツイッターを更新し、この日、新型コロナウイルス陽性と診断されたことを明かした。投開票日だった23日から「体調の悪化と発熱が見られ」とし、投票以外は静養につとめていたという。24日になっても改善がみられず、医療機関で新型コロナウイルスの検査を受診し「先ほど『陽性』と判定を受けました」とつづった。

今後は当面、療養と回復につとめるとして、支援者に「ご心配をおかけして申し訳ありません」とも記した。

木村氏は、保守分裂となった選挙戦で自民の推薦はなかったが、野田聖子衆院議員や稲田朋美元防衛相ら現職の自民党国会議員らが支援した。江東区は、父の木村勉・元衆院議員のかつての地盤。選挙戦では、議員時代に子育て支援政策づくりに当たったことをあげながら「古い政治体質を続けるのか、それとも江東区初の女性区長と開かれた政治をつくるのか」「クリーンで、みんなに優しい開かれた政治を、いっしょにつくっていきましょう」と訴えていた。今年1月に出馬表明した後の街頭での訴えは、3カ月で300回を超えた。

一方、山崎氏は、東京23区の特別区長会長を務めた大物区長の父孝明氏が体調不良を理由に今年3月、引退表明した後、区長選告示直前の今月12日に、急死した。正式な出馬表明は、父の死の数時間後という「準備が回らない中の選挙戦」だったが、「今までの街づくりを再び前に進められるかどうか。違うベクトルの方に行くことは絶対にあってはならない」と訴えた。 自民党の推薦を受け、旧知の仲でもある茂木敏充幹事長のほか、菅義偉元首相ら大物が応援に入る、区長選では異例のてこ入れ体制が取られたが、木村氏に及ばなかった。【中山知子】